仙台市内・上杉地域で、飲み込みの不調、誤嚥やムセの症状について
嚥下内視鏡検査を行っています。

最近、飲み込みにくさを感じるなどは、ムセることが増えた、嚥下障害のサインかもしれません。また、病気の影響で呑み込みの機能が低下したかたは一度検査をおすすめします。嚥下障害は、様々な原因で起こり、脱水、栄養障害、誤嚥、誤嚥性肺炎、窒息などにつながる恐れがあります。検査希望のかたは、WEB予約より初診の予約、または、「嚥下検査について相談の希望」と、お電話頂き、受診予約してください。

まずは検査の前に診察・必要な検査を行います。(初診時には内視鏡検査は行えません。)嚥下機能障害を認めた場合には、嚥下に関するリハビリテーションも当院で継続して受けることができます。


嚥下障害の主な症状

以下のような症状がある方は、嚥下機能の低下が疑われます

嚥下障害を疑う症状

ムセどういう食品を食べたときにムセるか? 水分、固形物など。
せき食事中や食後の咳は多くないか、夜間の咳はないか
痰の性状、量食物残渣はないか、食事を開始してから量は多くないか
食物残留感異常感、残っている部位はどこか?
食後に声の変化はないか、がらがら声ではないか?
食欲低下むせたり、苦しいから食べないなど嚥下障害が原因のことがある
食事内容の変化飲み込みやすいものだけを選んでいないか
食事時間の延長口の中にいつもあでも食べ物をためている、なかなか飲み込まない
食べ方の変化上を向いて食べる、汁物と交互に食べている、口からこぼれる
食事中の疲労感食事に伴う低酸素血症はないか?
口腔内の汚れひどい歯垢、食物残渣、口臭は口腔期の問題と関連がある?

参考文献 藤島一郎, Jpn J Rehabil Med 2013; 50: 20

これらの症状は、「年齢のせい」や「一時的な疲れ」と思われがちですが、明確な疾患として治療やリハビリの対象となります。


原因となる疾患・状態

嚥下障害は以下のような背景で起こります:

  • 加齢による筋力低下・サルコペニア
  • 脳卒中後の後遺症
  • **パーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症(ALS)**などの神経疾患
  • 認知症
  • 頭頸部の手術・がん治療の後遺症
  • 長期入院や寝たきりによる廃用

特に高齢者では複数の要因が重なって嚥下機能が低下しているケースが多くみられます。


放置するとどうなるか?

嚥下障害を放置すると、以下のような深刻な問題につながることがあります:

  • 誤嚥性肺炎(食べ物や唾液が気管に入り、肺に炎症を起こす)、窒息
  • 慢性的な脱水・低栄養
  • 食べる楽しみの喪失と、生活の質の低下
  • 社会的孤立やうつ状態の悪化

特に高齢者では、これらがきっかけで入院や要介護状態に至るケースも少なくありません。


当院での対応

当院では、嚥下障害に対して以下のような総合的な対応を行っています:

● 専門的な評価

鼻からカメラを挿入して喉の動きを観察する「嚥下内視鏡検査(VE)」を実施。誤嚥の有無や安全な食事形態を評価します。

● 嚥下リハビリテーション

言語聴覚士(ST)や理学療法士などがチームで関わり、嚥下機能の改善を目指します。口周り・喉周りの筋力訓練、食事の工夫などを行います。

● 内科的サポート

肺炎の予防、栄養状態の評価、必要に応じた薬物治療など、内科的側面も一緒に管理します。


早期発見と対応が大切です

嚥下障害は、早期に気づき、適切な検査と訓練を行えば、多くの場合、改善や安定化が可能です。
「最近むせやすい」「食事が心配になってきた」——そんなときは、我慢せずに早めにご相談ください。
当院では、医師とリハビリ専門職が連携し、“食べる力”を守るサポートを行っています。

嚥下内視鏡検査について

嚥下内視鏡検査については、こちらから