そろそろ、花粉症対策の時期です。

1月は主にスギ、ヒノキ、ハンノキなどの花粉が飛散し始める時期です。特に暖冬の影響で飛散開始時期が早まる傾向にあるため、早めの対策も考えたい時期になりました。

2026年 春の花粉飛散予測が公表されました。

さて、花粉症の原因やアレルギーの原因を検索したことはありますか? 

「毎年、春になると鼻水やくしゃみが止まらない」
「皮膚のかゆみが続くけれど、何が原因か分からない」
「咳が長引くが、風邪なのかアレルギーなのか判断できない」

このような症状でお困りの方は少なくありません。
アレルギー疾患は、原因(アレルゲン)が分からないまま対症療法(抗アレルギー薬の内服)だけを続けていることも多く、疾患の悪化を招くこともあり、生活の質(QOL)を大きく低下させてしまいます。

当院では、一度の採血で39項目のアレルゲンを同時に調べることができる「View39(ビュー39)」アレルギー検査を行っています。
原因を客観的に把握し、根拠に基づいた治療・生活指導につなげることが可能です。

View39とは?|一度の採血で39項目をチェック

View39は、血液中の特異的IgE抗体を測定する検査で、吸入系・食物系を含む計39項目のアレルゲンを一度に調べることができます。

主な検査項目の例

  • 花粉:スギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ 、ハンノキ、シラカンバ
  • ダニ:ヤケヒョウヒダニ
  • ハウスダスト
  • 動物:ネコ、イヌ
  • その他の生物:ガ、ゴキブリ
  • カビ:アルテルナリア、アスペルギルス
  • 食物:卵白、牛乳、小麦、米、大豆、ピーナッツ、エビ、カニ、ソバ、肉  など
  • その他:ラテックス

「花粉症だと思っていたが、実はダニが主因だった」
「皮膚症状の原因が食物アレルギーだった」
といったケースもありますので、原因検索には有効です。

こんなかたにおすすめです

  • 花粉症・鼻炎・結膜炎の症状があるかた
  • 気管支喘息、長引く咳があるかた
  • アトピー性皮膚炎、慢性的なかゆみがあるかた
  • 食後に体調不良や皮膚症状が出ることがあるかた
  • お子さまのアレルギーが心配な保護者のかた
  • 舌下免疫療法を検討しているかた

スギ花粉症で舌下免疫療法を検討している方にとっては、治療前の重要な検査です。

View39のメリット

① 原因を客観的に把握できる

症状の「思い込み」ではなく、数値としてアレルゲンを確認できます。

② 治療方針を立てやすい

抗アレルギー薬の選択、環境対策、生活指導が具体的になります。

③ 複数のアレルギーを同時に評価できる

花粉・ダニ・食物などを一度に調べられるため、追加検査が不要な場合も多いです。

検査対象年齢

成人、6歳以上の小児

乳幼児では、アレルギー疾患の罹患率が低く、学童期になってから発症することが多い(日耳鼻123: 485-490,2020)ので、当院では対象は6歳以上のかたとします。

検査の流れ

  1. 医師による診察・問診
  2. 採血
  3. 約1週間程度で結果説明
  4. 結果に基づいた治療・生活指導

※保険診療で実施可能です(症状がある場合)

症状がないが、検査希望のかたは、自費診療実施可能です。

費用

アレルギー症状があり、保険適応となるかた

検査・処方箋・診察料の内容により6,000-7,000円前後。

アレルギー症状がなく、自費による検査希望かたはご相談ください。

検査結果を「治療」に活かします

当院では、検査結果を説明して終わりではありません。

  • 花粉症に対する内服・点鼻・点眼治療
  • 舌下免疫療法の適応判断
  • ダニ・ハウスダスト対策の具体的アドバイス
  • 食物アレルギーへの対応指導

など、患者さん一人ひとりの生活背景を考慮した治療提案を行います。

「原因が分からない不安」から、「納得できる治療」へ

アレルギー疾患は、正しく原因を知ることでコントロールしやすくなります。
View39は、その第一歩となる検査です。

「何に反応しているのか知りたい」
「治療をきちんと整理したい」
「毎年同じ症状を繰り返したくない」

そのような方は、ぜひ一度ご相談ください。