仙台上杉内科リハビリクリニックでは、**心肺運動負荷試験(Cardiopulmonary Exercise Testing:CPX)**を導入し、心臓や肺の働きを総合的に評価する検査を行っています。自転車の運動をしながら心臓と肺に負荷をかけ、心電図、血圧、呼気ガスなどを同時に測定する検査です。

「息切れの原因が心臓なのか肺なのか知りたい」「自分の体力がどれくらいか正確に測ってみたい」という方に、科学的なデータに基づいた判断と指導を提供できます。

CPXとは?どんな検査?

CPX(心肺運動負荷試験)は、自転車エルゴメーターで自転車こぎ運動を行いながら、心電図・呼気ガス(酸素摂取量VO₂、二酸化炭素排出量VCO₂など)・血圧・脈拍を同時に測定する高度な検査です。従来の心電図や胸部レントゲンでは見えにくい、「運動中の心肺連携機能・最大酸素摂取量(VO₂max)・持久力レベル」などを明らかにし、運動制限の要因が心臓・肺・筋肉・自律神経のどこにあるかを詳細に評価できます。

CPXでわかること

最大酸素摂取量(VO₂max):全身の有酸素運動能力嫌気性代謝閾値(AT):日常生活やリハビリに適した運動強度の目安心拍応答や血圧の変化:心疾患や運動負荷耐性の異常の早期発見呼吸効率・換気応答(VE/VCO₂ slope):呼吸不全や心不全の重症度指標主観的運動耐性の客観的数値化(息切れ・倦怠感の原因分析)

---適応疾患と活用例(保険診療)以下のような疾患の診断やリハビリ前評価において、CPXは保険診療で実施可能です:心疾患:心不全冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞後)弁膜症不整脈(評価目的)心臓リハビリ開始前・中間評価・効果判定呼吸器疾患:慢性閉塞性肺疾患(COPD)間質性肺炎気管支喘息呼吸リハビリの負荷設定と効果評価その他

自由診療としての体力測定・予防利用も

当院では、保険診療に該当しない方でも、自由診療としてCPXを用いた体力測定(体力ドック)を受けていただけます。以下のような方におすすめです:年齢に応じた体力や有酸素能力を正確に知りたい方運動習慣を始めたいがどの強度が適切か分からない方フレイル・サルコペニアの早期評価を希望する高齢者高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病予備群、スポーツ愛好者やアスリートの運動能力測定・トレーニング指標設定。

そんなかたにこそ、心肺運動負荷試験(CPX)は有効な判断材料となります。仙台上杉内科リハビリクリニックでは、循環器・呼吸器・リハビリの専門スタッフによる総合的評価と運動指導で、病気の早期発見から健康づくりまで、幅広くサポートいたします。